『週刊ポスト』がこの8月で創刊50周年を迎える。創刊は1969年8月22日号。当初の表紙はイラストだったが、1か月経つとモデルを起用。1970年2月6日号からは、女優のポートレートで名を馳せた故・秋山庄太郎氏が撮影担当になった。
初回の大空眞弓をはじめ、1970年代前半は浅丘ルリ子や松原智恵子などの映画スターが次々と表紙を飾った。『スター誕生!』(日本テレビ系)の開始などを機にアイドルブームが起こり、1975年1月には小林麻美、山口百恵、桜田淳子、浅田美代子と4週連続で若者に人気のタレントがモデルを務めた。大ヒット曲を放った、ちあきなおみやジュディ・オングらも登場し、多彩な“時の女”たちが顔となった。
ここでは、1970年代に『週刊ポスト』の表紙を飾った女性たちを紹介しよう。
◆大原麗子(1971年7月2日号)
1974年のNHK大河ドラマ『勝海舟』でのお久役など、ドラマ・映画で存在感を発揮した。
◆岩下志麻(1970年7月3日号)
1969年『心中天網島』、1970年『無頼漢』など、篠田正浩監督の作品に出演。
◆浅丘ルリ子(1970年8月21日号)
1955年より日活の看板女優に。1970年『戦争と人間 第一部』などに出演。
◆吉永小百合(1970年9月25日号)
高校在学中の1960年に日活に入社。『キューポラのある街』『愛と死をみつめて』などのヒット作を続々と生み、日活黄金期を支えた。日本映画を代表する女優として歩み続け、2018年には映画出演120本目となる『北の桜守』がヒット。今年10月11日に新作『最高の人生の見つけ方』が公開される。
◆関根恵子(1970年11月27日号)
1970年に大映に入社し、8月公開の『高校生ブルース』で主演デビュー。
◆竹下景子(1973年7月20日号)
高校時代にNHK『中学生群像』に出演し、1973年の『波の塔』で本格デビュー。
◆風吹ジュン(1974年5月31日号)
1973年に初代ユニチカマスコットガールに選ばれ、1974年5月に歌手デビュー。
◆桜田淳子(1975年1月17・24日号)
1974年12月発売の『はじめての出来事』で自身初のオリコン1位を獲得。
◆岡田奈々(1975年8月1日号)
1975年に『ひとりごと』で歌手デビュー。ポッキーの初代CMガールに。
◆大竹しのぶ(1978年2月24日号)
1973年に女優デビュー。1978年には『事件』の映画版・ドラマ版に同役出演。
◆夏目雅子(1978年3月31日号)
1977年、カネボウ化粧品のキャンペーンガールに選ばれ、CMで大ブレイク。
●撮影/秋山庄太郎 文/岡野誠
※週刊ポスト2019年8月16・23日号