毎年のように豪雨が日本列島を襲う夏の季節。水害が起きたときに備えて、避難の具体的な方法もしっかり決めておきたい。避難する際には何を持ち出すべきか。防災コンサルタントの岡本裕紀子さんは「家族でひとつではなく、1人1個の非常用持出袋が必要」と言う。
「飲料水やホイッスル、簡易トイレなどは入れておきたいところ。情報が命を分けることもあるためスマホの簡易充電器は持っていたい。それに加えて処方薬や眼鏡、入れ歯用品など、すぐに買えない必需品を入れましょう。
ポイントとしては、自分の体力に応じた重さにすること。よく『女性は10kg程度』といわれるが、私は背負ってみたら重すぎて無理だと感じ、減らしました」(岡本さん)
また、水害は夏場に起きるが、軽装での避難はNGだと岡本さんが続ける。
「災害現場で活動する救助隊の服装を見てもわかるように、肌を出すのは危険。長袖長ズボンが安心です。着替え一式を非常用持出袋に入れておくのも手でしょう」
ニュースや行政がどんなに避難を呼びかけても「わが家は大丈夫」と楽観的に考え、悲劇的な結末を迎えた人が大勢いる。まずはリスクを客観視するところから始めたい。
※女性セブン2019年8月22・29日号