大阪から始まり、全国に広がっているスパイスカレーブーム。“食べる漢方薬”と呼ばれるほど高い健康効果も注目されており、食欲増進で夏の疲れも吹き飛ばす効果もありそう。そこで、カレーが大好きだという、タレントの加藤紀子さんに、こだわりのカレー料理のレシピを教えてもらった。
「カレーが大好きなのですが、一緒に合わせる炭水化物を食べすぎてしまうのが難点。豆腐でひき肉っぽい食感に作れば、満足感はありつつ罪悪感なくモリモリ食べられます。今回合わせたそうめんは、早くゆでられ、忙しい時に重宝。混ぜそばのように、カレーをよく絡めていただきます。大葉もスパイスの一種で、ししとうは辛みの素。フレッシュな香りや辛さが夏でも食欲を促進してくれます」(加藤さん)
『豆腐のキーマカレーそうめん』の作り方
■材料
木綿豆腐…1丁、サラダ油…大さじ3、しょうが・にんにく(みじん切り)…各1片分
玉ねぎ…1/2個、クミン・コリアンダー…各小さじ1/2、カレー粉…大さじ2、水…1カップ
トマトジュース…1カップ弱、鶏がらスープの素…小さじ2、カレーリーフ…2枚
ウースターソース…大さじ1/2、ミックスビーンズ…100g、マスタードシード…小さじ1
大葉・辛みの強いししとう(せん切り)…各適量、そうめん…200g
■作り方
【1】フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、水切りした豆腐を入れ、そぼろ状になるまで炒って器に移す。
【2】フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、しょうがとにんにくを中火で炒め、香りがたったらみじん切りの玉ねぎを加える。
【3】クミン、コリアンダー、カレー粉の順に加えてよく炒める。
【4】水、トマトジュース、鶏がらスープの素、カレーリーフを加え、ひと煮立ちしたら【1】とミックスビーンズを加えて15~20分ほど煮て、ウースターソースで味を調える。
【5】他のフライパンにサラダ油大さじ1を熱し、マスタードシードを入れて香りが立ったら【4】に加えてひと混ぜし、器に盛る。
【6】ゆでたそうめんを皿に盛り、大葉やししとうを好みでのせる。
■ポイント
【肉のような食感に】
・豆腐はポロポロになるまで炒めて肉のような食感に。しっかり水切りすると炒める時間が短くなる。
・豆で食べ応えをアップ。そうめんで味が薄まるので、豆が煮えたら、やや濃いめに味を調える。
・煮込むうちに豆腐が水分を吸って膨らみ、しっとりとしたひき肉の食感に近づく。
【スパイスを使い分ける】
・パウダー状のスパイスは、炒めて香りを広げる。カレー粉とクミンを使うと初心者でも失敗しにくい。
・煮込んで香りづけするカレーリーフは、カレー粉に柑橘系を足したようなさわやかな香り。
・マスタードシードなど粒状のスパイスは、油の中で1~2分熱すると、パチパチ弾け、香りがたつ。
撮影/深澤慎平
※女性セブン2019年8月22・29日号