バルミューダが7月、扇風機としても使用できるサーキュレーター『Green FanC2』(2万4408円)を発売した。日本ではまだまだマイナーな存在であるサーキュレーターだが、バルミューダが発売することで、その利便性に注目が集まりそうだ。
バルミューダは2010年に高級扇風機『The GreenFan』の初代を、2011年にサーキュレーターの『GreenFan Cirq』を発売している。今回新発売となった『GreenFan C2』は、サーキュレーターとしてはもちろん、扇風機として風を浴びる際も心地よく利用できる。
大きな特徴は、脱臭機能がついたこと。活性炭脱臭フィルターを通して気持ちよい風を送り出すことができる。ただ、脱臭フィルターが風の入口を塞ぐ構造になってしまうため、サーキュレーターとして風量を落とさず、かつ脱臭フィルターの高い性能をどう確保するか、バランス調整に苦労を強いられることになる。これは、独自の強力ダクトファン構造で風を取り込むことで解決した。
羽根のデザインは、『The GreenFan』でもおなじみの二重構造。内側の羽根が遅い風を、外側の羽根が速い風を生み出し、速度が違う風がぶつかり合うことで拡散し、渦ではなく面で広がる心地よい風となる。サーキュレーターとしては、天井と床との温度差を最短1分で解消(※)することができ、エアコンの効率アップにつながる。
『GreenFan C2』の発売に際しては、サーキュレーターのいろいろな使い方を提案し、可能性を広げることで普及を図りたいという狙いもある。
例えば、火を使い、熱がこもりがちになるキッチンに置けば、涼しく快適に料理ができるだけでなく、脱臭効果で調理臭も解消できる。また、ペットのいる家庭では、来客時に気になるペット臭もおよそ30分でほとんど除去できる。
「サーキュレーターというのは、使ってみれば必ずそのよさがわかる製品だと思います」と、開発担当者の坂元宏範さんは話す。加えて、広報担当者の鈴木聡さんも「『GreenFan Cirq』はパワー型なので、リビングなどの広い空間での利用をおすすめしています。一方、『GreenFan C2』は寝室やひとり暮らしの部屋で使っていただくのにいいと思います」と語る。サーキュレーターの市場はまだまだ可能性を秘めていそうだ。
脱臭フィルターは、6か月に1回が交換の目安だ。
※女性セブン2019年8月22・29日号