ジャニーズ事務所の法人登記に《取締役 喜多川擴 令和1年7月9日死亡》の文字が新しく登記されたのが7月末。カリスマ亡き後の喪失感が消えないなか、新しい動きを見せているのは30代半ばのトップアイドルたちだ。グループの活動休止まで1年半を切ったあの男は、意外な場所にいた。
8月10日、米国・ロサンゼルスの日本人街「リトル・トーキョー」に嵐の松本潤(35才)が姿を現した。当地では、日本の伝統芸能や文化などを披露する『二世週祭』が開催され、日本からはジャニーズJr.の6人組ユニット「美 少年」がゲスト出演した。
ライブ会場となった高野山別院の林竜禅開教師が話す。
「総勢30人ほどで来ており、関係者のかたが松本さんを“今回の責任者の1人です”と紹介していました。松本さんはリハーサルで熱心に指導されていました。ライブ後の打ち上げでは緊張から解放されたのか、笑顔が増えていましたね」
多忙な松本を米国に向かわせたのは、今年7月に他界したジャニーズ事務所のジャニー喜多川氏(享年87)への思いだった。
「『二世週祭』は当地で僧侶をしていたジャニーさんの父親が立ち上げたもの。14年前にはデビュー前にもかかわらず絶大なる人気を博していたKAT-TUNを出演させたほどジャニーさんの思い入れが強いイベントです。松本さんとしては、“ジャニーさんの代わりに自分がこのイベントに立ち会う”との決意で渡米したようです」(芸能関係者)
今回のイベントに出演したのが「美 少年」だったことにも大きな意味がある。
「『美 少年』は“ジャニーさんの置き土産”と評されるほど将来を嘱望されています。生前のジャニーさんは“米国で武者修行させたい”と願っていた。そんなユニットの見守り役になった松本さんは、彼らにアドバイスを送っていたようです」(スポーツ紙記者)
今年4月に開催されたジャニーズJr.のユニットが出演するコンサート『ジャニーズ銀座2019』で、ジャニー氏は「美 少年」のLAデビューを発表した。その数日後、松本は「美 少年」のステージを見学していた。
「松本さんは舞台をじっくり観察して、真剣な表情でメモを取っていました。当時、ジャニーさんの体調がすぐれなかった時期だったので、彼は自分が代わりに『美 少年』を支えるつもりだった。時間を見つけてはメンバーを自宅に呼んで、“どんなコンサートにしたいか”“自分はこんな思いで嵐のコンサートに臨んでいる”と話してコミュニケーションを取っていました」(前出・芸能関係者)
松本の行動について、「嵐の活動休止後を見据えている」と語るのはテレビ局関係者だ。
「嵐は来年末で活動を休止し、リーダーの大野智さん(38才)は芸能活動も休止します。ほかのメンバーは個々で活動していくことになります。櫻井翔さん(37才)はキャスター、二宮和也さん(36才)は俳優、相葉雅紀さん(36才)はバラエティーと各自“得意分野”がある。
松本さんにとっての得意分野は演出。彼はもともと嵐のコンサートの演出や構成を担当していて、裏方への興味が強い。彼は嵐だけでなく、後輩のKing & PrinceやSexy Zoneのコンサートにも顔を出して、熱心にアドバイスをしています。今後、松本さんは俳優の仕事をベースに置きつつ、後輩の育成なども視野に入れているはずです」
※女性セブン2019年9月5日号