指名手配され、全国から注目を集めた“あおり運転暴行カップル”。「あおり男」こと宮崎文夫容疑者(43)が所有権の一部を相続し、最上階に住むマンションには報道陣が押し寄せ、一般の“見学者”たちもスマホを片手に訪れていた。
ところが、宮崎容疑者の逮捕容疑は傷害で、執行猶予もあり得ることが報じられると、微妙に空気が変わっていた。
「(宮崎容疑者が)逮捕されたんですけど、どれくらいで出てくるんですか? “あの人”は大丈夫ですかね」
そう語るのは、マンションに住む女性だ。“あの人”とは、テレビで顔を出して証言していた住民男性のことだ。
複数のテレビ番組で住民男性はモザイクなしの状態で「(過去に集金トラブルで)もめてもめてもめて(人を)監禁しとったらしいわ。それで東住吉警察がだーっと来た」「夏やのに帽子を深くかぶってサングラス。時々マスクもしとった。くそ暑いのに長袖で、変わっとんなーって」と、次々と宮崎容疑者の情報を明かしたのだ。
これには「宮崎容疑者のマンションに住んでいるのに大丈夫なのだろうか」と心配の声も……。そこで本誌が男性を直撃すると、
「取材はダメや。もうええねん」
と、これまでと違って取材拒否。宮崎容疑者がすぐに戻ってくる可能性があることを訊くと、
「わからん」
と言い放って、マンションに入っていった。
別のある住民男性は「家賃下がるなら、このまま住みますよ」と笑って語ったが、マンション住民たちの緊張はしばらく続きそうだ。
※週刊ポスト2019年9月6日号