野菜を細かく切るのは案外労力がかかるため、つい面倒だと手抜きになりがちでは? そこで今回は、きゅうりとねぎを均一に細かく仕上げる切り方テクニックをご紹介する。
【教えてくれた人】
豊満美峰子(とよみつみおこ)さん/女子栄養大学大学院了。同短期大学部の食物栄養学科准教授。調理学を専門に教鞭をとる。書籍・雑誌の監修や著書も多数。
◆ねぎのみじん切りのコツ
ねぎのみじん切りは、縦に切り込みを入れて刻めば、簡単に細かなみじん切りが完成する。
■「ねぎのみじん切り」
【1】縦に切り込みを入れる
根元を切り落とし、中心くらいまでの深さを目安に5mm間隔で縦に一周切り込みを入れる。粗みじんの場合は2~3本の切り込みでよい。
【2】切れ目と直角に切る
切り込みの先を押さえながら、端から細かく切っていく。切り込みがない部分まで到達したら、切り込みを追加して切り進める。
◆きゅうりの千切りのコツ
きゅうりをせん切りにする場合は、斜め薄切りにしてから切る方法と、繊維に沿うように縦の薄切りにしてから切る2通りがある。
「斜め薄切りから切るとすべてに皮が残り、見た目が均一になります。一方、繊維に沿う切り方は比較的切りやすく、誰でも簡単に大きさを揃えられます」(豊満さん)
■「きゅうりの繊維に沿った薄切り」
【1】輪切り後、縦に薄切り
きゅうりを5cmほどの長さで輪切りにしてから、2mmほどの厚さで縦に薄く切っていく。輪切りにする長さは必要に応じて決める。
【2】薄切りをずらして並べ、切る
斜め薄切りと同様に、少しずつずらして重ねて並べ、同じ幅に切っていく。並べる時は、左側が上になるようにすると切りやすい。
■「きゅうりの斜め薄切り」
【1】斜めに薄く切る
長さを出すために斜めの薄切りにする。さらに長くしたい場合は、斜めに切る角度をきゅうりに対して平行に倒していく。
【2】【1】を並べ、端から細く切る
斜めに切ったきゅうりを少しずつずらして重ね、きゅうりが乱れないように左手で抑えながら細く切る。厚さと幅を揃えるときれい。
撮影/下重修
※女性セブン2019年9月5日号