ストレートプレイの舞台に初出演にして、初主演! 上演時間約4時間という大作の古典『ハムレット』にSexy Zoneの菊池風磨(24才)が挑む。座長としての心がけは「笑顔でいること」と明かしてくれたように、「難しい役」と言いながらもどこか楽しげで、その表情は充実していた──。
舞台への出演は、ジャニーズの『DREAM BOYS』以来となるが、今回が初舞台のような感覚だという。
「以前から、ストレートプレイをやってみたいという気持ちはありましたけど、いきなり古典をやることは想定してなかった…。シェイクスピアの古典劇なので、ずばり難解です!(笑い)。物語の難しさを、見てくれているお客さんにストレスに感じさせないような芝居をしたいな…と思っていますね」(菊池、以下同)
ハムレットは“最高な役”だからこそ、演じるプレッシャーがある…と明かす。
「お稽古を重ねて、追い求めれば追い求めるほどわからなくなるような難しい役。多分、ハムレットも自分自身のことをつかめてないだろうから、演じるのが難しいのは当然だよね…と思っています。セリフの量も膨大だから、時間が足りなくて(苦笑)。朝5時くらいまでひたすら覚えていますね。つらいけど、やりがいもあるから楽しい! ちなみに、上演時間も約4時間と長いんですよ(笑い)。でも長いなって思われないように頑張ります」
初主演の舞台というのはソロとしての大役だが、その根底にはSexy Zoneへの深い思いがあった。
「“グループがあっての自分”だと思っているので、ソロの仕事であっても常にグループのプラスになったらいいな…と思っています。きっと、ほかのメンバーも同じように思っているはずだから。映画やドラマの主演をやるメンバーがいる中で、舞台『ハムレット』で主演を成し遂げたメンバーもいる…となれば、グループとしての見え方も、また一つ違うものになると思うし、可能性が広がると思うんです」
9月でちょうど結成8年。グループへの思いがより強くなった時期は…!?
「大学4年間の“モラトリアムの時期”に、自分を見つめなおして、いろんなことを天秤にかけて考えたんですよ。周りの友人たちが就職を決めていくのを目の当たりにして、みんなは(定年の)60才までの仕事を手にしたんだ…って思うと、正直、震えましたね。この仕事は、何才までできるのかも自分次第なところがある。将来を考えた時に、どんな選択をするのがベストなのかを考えて…。その中で、やっぱり、この仕事がいちばん大切だなと思ったんです。その時からグループに対する想いも強くなりました」
ハムレットは狂気を装って、本当の自分とは別の顔を持つようになる。菊池も自分自身と、アイドルとしての顔をスイッチしているのだろうか…?
「おれは自分自身と、アイドルとしての顔を切り替えようとはしてない。キャラを作ったりする方が、しんどいだろうなって思うから、そのままの自分でいるというスタイルです! それで嫌われたら仕方がないと思えるし、逆に愛されたら息も長いと思うから」
【舞台『HAMLET -ハムレット-』】
9月8日~10月6日 東京・東京グローブ座
10月9日~15日 大阪・森ノ宮ピロティホール
※女性セブン2019年9月12日号