ライフ

死に至る「しこり」 男性は乳がんで年間数百人命を落とす

そのしこり、ほうっておいて大丈夫?

 年齢を重ねるにつれ、体のあちこちに出現する「しこり」には、命にかかわる重大疾病の“芽”が潜んでいる可能性がある。

 そもそも「しこり」とは何を指すのか。やさしい美容皮膚科・皮フ科秋葉原医院院長の宇井千穂医師がこう話す。

「医学的な定義はありませんが、一般的には皮膚の下に異物が認識される状態を指します。健康な人がしこりとして違和感を覚えるもののほとんどがリンパ節の腫れです。これは風邪をひいたり、感染症にかかるなどすると、首まわりや腋の下、鼠径部に集中している免疫器官であるリンパ節が腫れます。これは正常な生体防御反応です。

 それ以外に考えられるのは何らかの理由で体にできる、かたまりである『腫瘤』。いわゆる『こぶ』のことですが、こちらは脂肪などが固まってできていることもあれば、悪性腫瘍であることもあります」

 悪性腫瘍の「しこり」といえば女性の乳がんが知られるが、実は乳がんは男性にも起こり得る。宇井医師の夫で順天堂大学医学部緩和医療学研究室の宇井睦人医師(総合診療医)が話す。

「年間数百人の男性が乳がんで命を落としていると推測されています。かかりやすい年齢は50~60代。男性は乳がん検診を受ける機会がないので、発見が遅れてしまうケースが少なくない。

 おおまかにいって『硬くて、根を張って動かない』、『徐々に大きくなるしこり』だと、がんの可能性が高まります」

関連記事

トピックス

左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
悠仁さまが学園祭にご参加、裏方として“不思議な飲み物”を販売 女性グループからの撮影リクエストにピースサイン、宮内庁関係者は“会いに行ける皇族化”を懸念 
女性セブン
衆院広島5区の支部長に選出された今井健仁氏にトラブル(ホームページより)
【スクープ】自民広島5区新候補、東大卒弁護士が「イカサマM&A事件」で8000万円賠償を命じられていた
週刊ポスト
V9伝説を振り返った長嶋茂雄さんのロングインタビューを再録
【長嶋茂雄さんロングインタビュー特別再録】永久不滅のV9伝説「あの頃は試合をしていても負ける気がしなかった。やっていた本人が言うんだから間違いないよ」
週刊ポスト
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏(=左。時事通信フォト)と望月衣塑子記者
山尾志桜里氏“公認取り消し問題”に望月衣塑子記者が国民民主党・玉木代表を猛批判「自分で出馬を誘っておいて、国民受けが良くないと即切り捨てる」
週刊ポスト
「〈ゆりかご〉出身の全員が、幸せを感じて生きられるのが理想です。」
「自分は捨てられたと思うのは簡単。でも…」赤ちゃんポスト第1号・宮津航一さん(21)が「ゆりかごは《子どもの捨て場所》じゃない」と思う“理由”
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第24回】現在70歳。自分は、人に何かを与えられる存在だったのか…これから私にできることはありますか?
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
NEWSポストセブン