「今は週に何日かお寺で勉強をさせてもらっています。読経や写経、境内の掃除などの作務を通じて、自分を見つめ直しています」
話し始めた時は表情に緊張感が残り、言葉遣いに迷いも感じられた。“自分の言葉”を話し始めている、と感じたのは、彼がしばらくしゃべった後だった。無理もない。あまりに長い“沈黙期間”だったのだから。
昨年4月、TOKIOの元メンバー・山口達也(47才)は、テレビ番組で知り合った女子高生を自宅に呼び出し、酒に酔った状態で強引にキスを迫るなどして強制わいせつ容疑で書類送検(後に起訴猶予処分)され、5月6日にジャニーズ事務所を退所。以後、彼は世間から姿を消した。
しかし、ここ数日、彼の周辺が再び騒がしくなっていた。
「9月4日に開かれるジャニー喜多川さん(享年87)の『お別れの会』の案内状が、ジャニーズを辞めた人にも届いているようなんです。ファンの間で山口さんの出席を願う声が高まっています。TOKIOは山口さん脱退以後、音楽活動を休止しています。8月に入って解散報道も相次いでいます。ファンの中には、ジャニーさんのお別れ会で山口さんの姿が見られれば、TOKIOの止まったままの時計が再び動き始めるのではないか、そんな希望的観測が流れているようなんです」(スポーツ紙記者)
8月下旬の午前10時半、都内の公園、本誌は山口を直撃した。当初は「一般人なのでお話をすることはありません」と話すに留まっていたが、TOKIOの置かれている状況を説明するうち、心境に変化が訪れた。公園の階段に腰を下ろし、ゆっくりと話し始めた。