昨今の健康志向の高まりを背景に、冷凍食品業界でも糖質を削減する商品や野菜・食物繊維を多く使う商品の開発に力を注ぐ食品会社が増えている。
とりわけ、今年2月に三菱食品が「食べるをかえるからだシフト」“糖質コントロール”シリーズとして発売した冷凍食品は大きな話題になった。同シリーズの「ピッツァ マルゲリータ」は生地の糖質を40%減らした。他にも糖質50%オフの餃子、同40%オフのお好み焼きやうどんなど8品が揃い、糖質が気になる層への訴求力は抜群だ。
日清フーズも、同社初の機能性表示食品として「カラダに、おいしいこと。」シリーズを新たに展開。冷凍食品分野からは、おなかの調子を整える機能を持つ難消化性デキストリン(食物繊維)を含む「もち麦リゾット」を9月に発売する。味は完熟トマトソースとポルチーニクリームの2種類、お米の代わりにもち麦が使用されている。1食で半日分の食物繊維が摂れ、機能性と美味しさの両立を追求したという。
※週刊ポスト2019年9月6日号