振られた彼女からの置き手紙の写真、アルバイトを首になった時の一部始終を撮影した動画――生々しい私生活を次々にSNSに投稿しては炎上し、ネット民をザワつかせているのは2019年2月に法人税法違反の容疑で逮捕、その後起訴された「メディアハーツ(現ファビウス株式会社)」元社長の“青汁王子”こと三崎優太被告(30才)だ。9月5日に判決が出るが、三崎被告は、なぜ、体を張った炎上を繰り返すのか。本人を直撃した。
取材場所に表れた三崎氏はSNSでの攻撃的な様子とは違って、穏やかな声で、ゆっくりと話す紳士的な印象だ。それを指摘すると、「SNSとは印象が違うってよく言われます」と苦笑いしながら、記者の質問に答えた。
なぜあえて炎上させるような投稿を繰り返すのか? 三崎被告はこう語る。
「やっぱりぼくは、逮捕されたことに納得がいっていない。もちろん、法律を破ったことへの反省はありますが、14億4000万円納税していたにもかかわらず、その2割にも満たない 1億8000万円を納めなかったことで逮捕、起訴されて、すべてを失った。
法律で有罪だというなら有罪なのかもしれませんが、当時のぼくにとっては極めて小さい金額だったんです。判決がまもなく出るので、それまでにできるだけ多くの人に、ぼくのことを知ってもらいたい。炎上してもいいから注目を浴びて、できるだけ自分の“納得してない”という思いを広めたいと思ったんです」
例えば、焼き鳥店でのアルバイトで出会って交際した女性と1か月で破局したことについてツイッターで触れ、その女性が置いていった手紙を公開。さらに、《女心を勉強するために女になりました》と女装動画を投稿。アルバイトを首になると、それを抗議するために店に乗り込んだ時の店側とのやりとりの動画を公開。これらの炎上投稿は全て世間への“アプローチ”だったというのだ。
8月19日には歌舞伎町有名ホストクラブ「愛本店」でホストデビュー。5日間で3000万円を超える売り上げを記録したと報告した後、別の店舗に移籍。SNSではその後も《歌舞伎町息してる?》など強気の発言を繰り返すも、8月31日をもってホストを“卒業”。