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「術後うつ」にならないために知っておくべき注意点

手術が成功してもその後に落とし穴も

 大病が見つかったら、すぐに手術や治療を受けることが肝要だ。ただし、適切な処置が行なわれたとしても、術後・退院後に意外な落とし穴が潜んでいることがある。それが「術後うつ」「退院うつ」のリスクだ。

 NPO法人うつ・気分障害協会代表理事の山口律子氏は、術後うつを発症する患者は少なくないと指摘する。

「大病の手術の後は、経験したことのない不安や体力の衰えを感じることがあります。とくに高齢者の場合、術後は本人が思っている以上に心身にダメージを受けている。手術は成功したはずなのに思うように動けない、寝つきが悪い、前よりも疲れやすくなった、といったことがストレスになり、うつ状態になってしまうことがあるのです」

 そんな術後うつ、退院うつにならないために、あらかじめ注意できるポイントがある。銀座泰明クリニックの茅野分・院長(精神科医)がアドバイスする。

「手術や治療の前に、術後に痛みが伴うケースなどの情報を詳しく聞いておくこと(インフォームド・コンセント)が重要です。

 例えば、この手術の場合、患部の痛みはどれくらいの期間続くのか。完全に治るまでにどのような痛みが出るのか。痺れや麻痺などの後遺症が出る確率はどのくらいあるのか。こうした情報を聞いておくことで術後への心構えができますし、それ以外の異変が生じた際に本人も家族も気づきやすくなります」

 あらかじめ肉体的ストレスの少ない「低侵襲手術」を受ける選択肢もある。医療経済ジャーナリストの室井一辰氏が語る。

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