食材(ミールキット)宅配サービスを行うヨシケイのアンバサダーに、一児の母で現在妊娠8か月の女優・白石美帆(41)が就任し、話題になっている。
8月29日、都内で開かれた就任イベントに登場した白石美帆は、ふっくらしたお腹で注目を集めていた。日々の料理について聞かれると「子供が小さいのでなるべく薄味を心がけます。好きなバナナやサツマイモなど、甘味のあるものをあげると食が進む」と、母親目線で答えつつ、夏には「汗をかくのでカリウムを摂れる野菜たっぷりの食事を作ります」と、栄養士の資格保持者ならではの視点も披露した。
イベントでは料理を振る舞う場面も。白石自ら企画会議に出席して開発を進めたという同社のメニュー「トリプル変化のタッカルビ」を調理。肉と特製だれの香ばしい香りを会場いっぱいに届けつつ、出来上がったタッカルビを若い男性記者に「あーん」で食べさせる“サービス”で盛り上げた。
◆エコの取り組みで環境大臣賞
このイベントで白石が何度もキーワードとして挙げていたのは「エコ」の視点だ。タッカルビの食材を混ぜる際に、ヨシケイのミールキットの食材が小分けにされている点に触れ、「便利です。冷蔵庫に取りに行って、使わない分をまた冷蔵庫に戻して、という手間も省ける」と語った。冷蔵庫を何度も開けないのは、確かにエコにつながる。また、豚肉などが使う分だけポリ袋詰めにされており混ぜるだけで味付けできる工夫には「手を洗うという作業でタオルも汚れたりするので、それがないってエコですよね」ともコメント。
今回、白石がコラボしてメニューを発売したのは、ヨシケイの「Ecoでおいしい コツコツごはん」というプロジェクトの一環だ。洗い物を減らしたりごみを少なくしたりといった小さな努力をコツコツ積み重ね、二酸化炭素(CO2=コツ)を削減したい、という思いから名付けられた。来年夏まで、順次新メニューも追加するという。
イベントに出席したヨシケイ開発株式会社の林雅広社長は「2016年に発表された環境省の調査によれば、日本人の7割が環境問題に関心があるといい、その割合は近年増えているという。洗い物を減らしたりごみを少なくしたりすることで二酸化炭素を減らすような“良いこと”を、毎日コツコツと続けられれば良いと思っています」と語った。
同社は毎日50万世帯に食材を提供し、年間売上高は800億円にのぼる、宅食業界のトップランナー。エコには以前から注力しており、カギ付きの宅配ボックスを設置し不在時にはそこに食材を入れることで再配達の負担を無くす「あんしんBOX」が、環境省が主催する「COOL CHOICE LEADERS AWARD」の「サービスリーダー部門」で環境大臣賞を受賞(2018年)した。
メニュー自体にも以前からエコを考えた改良が加えられており、「時短の考え方を取り入れて、2年前には調理時間を従来の3分の2に減らすリニューアルをしました」(同社メニュー開発部部長の金子えり氏)という。
「食」は毎日のことだからこそ、エコへの取り組みは積み重なることで大きな力となる。今後も白石が考える新メニューに注目だ。