テレビ朝日がセクハラ問題で再び揺れている。看板番組『報道ステーション』の桐永洋・チーフプロデューサー(CP)が、8月30日に懲戒処分となり、異動が決まったのだ。
「3か月ほど前に局の女子アナと酒を飲んだ桐永CPが“無理やりキスをした”“自宅に入ろうとした”という噂が広まり、他の女性スタッフからもセクハラの報告があったためコンプライアンス統括室が調査委員会を立ち上げていた。結果、複数のセクハラ被害が発覚したようです」(テレ朝関係者)
昨年、財務省事務次官によるセクハラ問題で、女性記者から相談を受けたにもかかわらず対応しなかったことが問題視されたテレ朝は、コンプライアンス体制の見直しを表明。直後にはテレ朝の労働組合がハラスメントに関するアンケートを実施した。本誌(2018年6月22日号)が報じたその調査結果は、女性回答者126人のうち、〈社外関係者からセクハラを受けた〉のは43人で34%。〈社内関係者からセクハラを受けた〉のは71人で56%と半数以上にも上るという衝撃的な調査結果だった。
あれから1年──。報道番組の責任者がなぜ社内でセクハラを繰り返していたのか。前出のテレ朝関係者は言う。
「桐永CPは、早河洋会長兼CEOの覚えがめでたく、昨夏に報ステCPに就任。メインキャスターに元テレ朝の徳永有美アナを起用し、古舘伊知郎さんの時代と比べてソフト路線に舵を切るなど陣頭指揮を執って番組改革に取り組んでいる最中でしたが、酒グセと女グセの悪さは社内でも有名でした。桐永CPに仕事上のお願いをしに行く際には、各番組が女性を“桐永対策”としてつけていたくらいです」