標高2034メートルの王ヶ頭(長野県松本市)の頂、雲上にポツンと建つ王ヶ頭ホテル。周辺を含めて自然保護区域のため、マイカーは通行禁止。徒歩か送迎バスでしかたどり着けない。晴れた日は山本小屋ふる里館の駐車場から遊歩道約3キロを歩き、牧場や四季折々の景色を眺めながら天空の宿を目指すのがおすすめだ。
屋上展望台からは360度パノラマビューを楽しめ、天気がよければ富士山、槍ヶ岳、剣岳など日本百名山のうち41の山を一望できる。朝焼けに染まる雲海の神々しい景色も楽しめ、雄大な自然を展望できる半露天風呂もある。元々は山小屋として1953年に建てられ、増改築を経てリゾートホテルに。使用水はすべて3km先の湧き水を汲み上げている。大自然ならではの体験ツアーやホスピタリティの評判も高い。
「半分以上がリピーターのお客様です。年間何度も訪れる方も。冬の雪上車クルージングなど季節ごとのイベントも充実させています」(三浦康栄支配人)
【美ヶ原高原・王ヶ頭ホテル】
住所:長野県松本市入山辺美ヶ原王ヶ頭
1泊2食:2名1室 大人1名1万8500円~
休:12月に1週間、4月に20日間
アクセス:JR中央本線・松本駅~宿の送迎あり。マイカーの場合、美ヶ原自然保護センターの駐車場から徒歩30分、あるいは山本小屋ふる里館の駐車場から徒歩50分、もしくは宿の送迎。11月下旬~4月下旬は山麓の美鈴湖駐車場からの送迎となる。
取材・文■上田千春 撮影■太田真三
※週刊ポスト2019年9月20・27日号