ソフトバンク傘下のIT大手ヤフーによるネット衣料品通販大手「ZOZO」の電撃買収劇。併せてZOZO創業者である前澤友作・社長の退任も発表されたが、このことはIT業界のみならずプロ野球界にも波紋を呼んだ。
「前澤氏は、『プロ野球球団を持ちたいです』とツイッターで公言するほど球団経営への意欲が強く、ZOZOが本社を構える千葉のロッテ買収も取り沙汰された。前澤氏が退任したことでその可能性はなくなるでしょうが、ZOZOはロッテの本拠地である『ZOZOマリンスタジアム』の命名権を2016年12月に10年契約で獲得しており、まだ7年も期間が残っている。果たしてどうするつもりなのか」(スポーツ紙デスク)
というのも、ソフトバンクはホークスを抱え、「福岡ヤフオク!ドーム」を所有している。つまり、ソフトバンク傘下の名が冠された球場が2つ存在することになるのだ。
日本野球機構(NPB)に確認したところ、「球団の命名権については野球協約には明記されていないため問題ない」(広報部)とのことだが、実は過去に似たケースがあった。
オリックスの準本拠地である「神戸球場(グリーンスタジアム神戸)」は、2003年にソフトバンクが命名権を獲得し「Yahoo! BBスタジアム」になった。ところが、翌年にソフトバンクがダイエーからホークスを買収したため、一時的に神戸球場に戻った経緯がある(現在は「ほっともっとフィールド」)。