果たして夫婦の家事分担はどこまで進んでいるのか──そこで、本誌・女性セブン読者335人(セブンズクラブ会員 全国の10~80代男女。実施期間2019年8月8~19日)に調査してみた。内訳は、男性50人、女性285人。共働き世帯199人、専業主婦91人)にアンケートを行ったところ、家事分担ができていない夫婦は約43%にのぼった。
その理由の1つに、「家事は女の仕事」という固定観念がある。しかし妻だけに家事を任せていては、妻が病気で倒れた時、家族は立ち行かなくなる。
「できない」「やりたくない」ではすまされない現実が迫っているのだ。家事分担はどうしたらうまくいくのか。読者のリアルケースとともに紹介する。まずは、夫婦それぞれが分担している家事内容のトップ3から。
【妻が担当する家事】
1位 料理
2位 トイレ掃除
3位 洗濯
【夫が担当する家事】
1位 集めたゴミを出す
2位 風呂掃除
3位 家電の掃除・整備
アンケート結果によると、夫が担当する家事には「集めたゴミを出す」など、補助的な役割が多かったのに対し、妻は、炊事・掃除・洗濯の主要3大家事を担っていた。それでも、夫婦の満足度が高い理由には、それぞれへの“言葉がけ”が大きい。
ナチュラルライフ研究家の佐光紀子さんはこう分析する。
「お願いの仕方はとても大切です。“今日から洗濯係やってよね”などと一方的に言われるとやる気をそがれますが、“私が忘れていたらやっておいてもらえると助かるわ”などと言われれば、手伝いやすくなります」
実際、円満家庭では妻が夫に頼む際、上記のように言葉がけに気をつけていた。このほかにも「無理強いをしない」「互いの状況を把握する」という読者も。
また、フォローも重要で、夫からの言葉で報われたという妻も少なくなかった。上記の例は家事デビューした夫にも応用できる。なかでも、最も多くの夫婦がかけ合っていた言葉は「ありがとう」だ。
「“ありがとう”は、“やってくれたことに気がついているよ”のサイン。それ以上持ち上げる必要はなく、この一言さえかければ充分です」(佐光さん)
※女性セブン2019年9月26日・10月3日号