ライフ

生活習慣病予防グッズ 「複合的に使うのが良い」と専門家

荒深裕規氏が薦める予防グッズの使い方とは

 巷には、生活習慣病を予防できるような多くのグッズが登場している。進化し続ける健康グッズ。その恩恵は、使い方次第でさらに大きなものとなる。地域の福祉講座や介護施設などで認知症や運動器障害の予防指導を行ない、健康器具にも詳しい日本福祉大学社会福祉総合研修センター・コーディネーターの荒深裕規氏に聞いた。

 * * *
 血圧や血糖値などを測るときは、毎日、同じ時間帯や同じ条件(食前、食後、風呂上がりなど)、同じ部位で記録を取ることが大事です。運動や飲酒などの生活習慣で、どう数値が変動するのかを見るためです。

 食事の管理をする場合も、ご飯の量や塩分を減らしたら、それで体重や体脂肪、血圧などがどう変わったかを見て、自分の身体の特徴がわかります。最近の健康器具は安くても精度が高いので、計測の条件や環境を揃えてこまめに計測すれば、体重・体脂肪、血圧などを落としやすい生活習慣が見えてきます。

「運動法と計測の仕方」にも気を付けたいですね。ウォーキングでも、最近の研究ではただ歩くだけでなく、階段を上ったり、早歩きしたりするなど、負荷をかけながら歩くことが筋肉の衰えを防ぐ手立てになることがわかってきました。最新の活動量計(歩数計)には、階段上りや早歩きを分けてカウントする機能があるので便利だと思います。

 また、ストレッチ器具にしても、特に高齢になると硬くなりやすい足首や膝を動きやすくする器具を選べば関節疾患の防止にもなります。

 さらに、こうした運動を「頭を使いながら」することで、認知症予防にもなる。足首をストレッチしながらゲームパッドで遊ぶなど、頭と身体を同時に使うことで脳の動きを活発にすることができます。

 どれか1つだけを使うのではなく、自分に合ったものを複合的に使って、生活習慣を改善していきましょう。

※週刊ポスト2019年10月4日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《ラーメンを食べようとしたらウジ虫が…》「来来亭」の異物混入騒動、専門家は“ニクバエ”と推察「チャーシューなどの動物性食材に惹かれやすい」
NEWSポストセブン
「ONK座談会」2002年開催時(撮影/山崎力夫)
《追悼・長嶋茂雄さん》「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 長嶋一茂のヤクルト入りにカネやんが切り込む「なんで巨人は指名しなかったのよ。王、理由をいえ!」
週刊ポスト
タイ警察の取り調べを受ける日本人詐欺グループの男ら。2019年4月。この頃は日本への特殊詐欺海外拠点に関する報道は多かった(時事通信フォト)
海外の詐欺拠点で性的労働を強いられる日本人女性が多数存在か 詐欺グループの幹部逮捕で裏切りや報復などのトラブル続発し情報流出も
NEWSポストセブン
6月9日付けで「研音」所属となった俳優・宮野真守(41)。突然の発表はファンにとっても青天の霹靂だった(時事通信フォトより)
《電撃退団の舞台裏》「2029年までスケジュールが埋まっていた」声優・宮野真守が「研音」へ“スピード移籍”した背景と、研音俳優・福士蒼汰との“ただならぬ関係”
NEWSポストセブン
小室夫妻に立ちはだかる壁(時事通信フォト)
《眞子さん第一子出産》年収4000万円の小室圭さんも“カツカツ”に? NYで待ち受ける“高額子育てコスト”「保育施設の年間平均料金は約680万円」
週刊ポスト
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《虫のようなものがチャーシューの上を…動画投稿で物議》人気ラーメンチェーン店「来来亭」で異物混入疑惑が浮上【事実確認への同社回答】
NEWSポストセブン
週刊ポストの名物企画でもあった「ONK座談会」2003年開催時のスリーショット(撮影/山崎力夫)
《追悼・長嶋茂雄さん》王貞治氏・金田正一氏との「ONK座談会」を再録 金田氏と対戦したプロデビュー戦を振り返る「本当は5打席5三振なんです」
週刊ポスト
6月9日、ご成婚記念日を迎えた天皇陛下と雅子さま(JMPA)
【6月9日はご成婚記念日】天皇陛下と雅子さま「32年の変わらぬ愛」公務でもプライベートでも“隣同士”、おふたりの軌跡を振り返る
女性セブン
懸命のリハビリを続けていた長嶋茂雄さん(撮影/太田真三)
長嶋茂雄さんが病に倒れるたびに関係が変わった「長嶋家」の長き闘い 喪主を務めた次女・三奈さんは献身的な看護を続けてきた
週刊ポスト
(インスタグラムより)
「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画…直後に入院した海外の20代女性インフルエンサー、莫大な収入と引き換えに不調を抱えながらも新たなチャレンジに意欲
NEWSポストセブン
中国・エリート医師の乱倫行為は世界中のメディアが驚愕した(HPより、右の写真は現在削除済み)
《“度を超えた不倫”で中国共産党除名》同棲、妊娠、中絶…超エリート医師の妻が暴露した乱倫行為「感情がコントロールできず、麻酔をかけた患者を40分放置」
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン