毎日追われる家事の代表格「洗濯」。手間も時間もかかるからニガテ…と思う人も多いはず。
家事のプロ曰く、洗濯に時間がかかる人の多くは、「真面目すぎる」傾向があるよう。家事代行マッチングサービス「タスカジ」の掃除洗濯、整理収納部門で活躍するミホさんはこう話す。
「家事の経験を積むと、どうしても“こうすべき“という固定観念がしみつきます。しかし、これから歳を重ねれば、体力も低下。今のうちに楽な方法を身につけ、時間にも生活にもゆとりを持ちましょう」
さらに、片づけアドバイザー・石阪京子さんもこうコメントする。
「洗濯を簡単なやり方にしておけば、家族のだれもが気軽に手伝えます。『洗濯は主婦の仕事』から脱却するきっかけにも」
そこで、時短洗濯のための簡単なテクニックを紹介しよう。
◆普通洗いを「人別」に分ける
仕切りのある洗濯ネットなどを使い、洗う段階で人別に分けられると、効率がよくなる。
「洗濯ネットを使うと、洗ったあと一気に取り出せるだけでなく、干してたたんでしまう作業がスムーズになります」(ミホさん)
◆普通洗い+おしゃれ着洗いのパターン
洗濯機前に仕分けカゴを常設し、洗濯ものを出す人が仕分ける。
「普通洗いかおしゃれ着洗い、どちらで洗うかを脱ぐ人が決める、というルールを家族の間で決めておきます」(石阪さん)
ちなみに、洗濯機を洗濯カゴ代わりにするのはNG。脱いだ服を洗濯機に放り込んでおくと、洗濯槽の中で湿気がこもって雑菌を増殖させ、洗濯ものが臭くなる原因に。汚れものは洗うまでの間、通気性のいいカゴに入れておくのが正解だ。
◆「洗剤を量る」ことがなくなるジェルボール洗剤のススメ
服の素材で洗剤を使い分けたり、量る時に液だれしたり…。そのわずらわしさから解放される「ジェルボール洗剤」も、時短洗濯の強い味方だ。
「ジェルボールをひとつ放り込むだけですから、大変手軽です。洗濯洗剤は基本、ジェルボールとおしゃれ着洗いの2種があれば十分。時短を目指すなら、洗剤はナチュラル系よりも機能性。我が家はこれで、家事が苦手な夫も自ら洗濯するようになりました(笑)。家族全員が家事を覚えられるように、分かりやすく場所を整えておくことも重要」(石阪さん)
撮影/国井美奈子
※女性セブン2019年10月10日号