明日、最終回を迎えるNHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』で爽やかな存在感を見せている俳優・工藤阿須加(28)が、ドラマでの役どころを裏切らない神対応を見せていた。
9月中旬の午後7時過ぎ、東京・日テレ麹町スタジオ前。この日、スタジオ収録を終えた出演者らが、地下駐車場から次々と出てくるタイミングだった。King&Princeの平野紫耀(22)は事務所スタッフの車両で、フットボールアワーの後藤輝基(45)やアンジャッシュ渡部建(47)、さらに水卜麻美アナ(32)らはタクシーで、それぞれスタジオを後に。そんな中、マネージャーとともに歩いて、しかも番組の一般観覧客と同じ出口から出てきたのが工藤だった。
これに驚いたのが、先に外に出て芸能人の出待ちをしていたと思われる10人ほどの一般観覧客だった。歓声を上げながら「応援しています!」と握手を求めるファン一人一人に、工藤は「ありがとうございます」と丁寧に感謝を伝えていた。あいさつを終えると、目の前にタクシーがいるのに乗り込むこともなく、徒歩で出ていった。番組関係者が語る。
「『なつぞら』で工藤さんが演じたのは、広瀬すず演じるヒロインなつの幼なじみで、家族を亡くしたという同じ境遇を持つ“のぶさん”こと信哉。北海道編から出演しており、何かにつけてなつ兄妹に目をかける献身ぶりが、朝のお茶の間をほっこりさせていました。素の工藤さんも、それぞれのスタッフに声をかけてくれる気遣いの人で、現場を明るくしてくれます」
プロ野球の西武、巨人などで投手として活躍、現在ソフトバンクの工藤公康監督を父に持ちながら、父と同じスポーツではなく俳優の道を目指した工藤。2014年のTBS系ドラマ『ルーズヴェルト・ゲーム』で社会人野球の剛速球投手役として注目を浴びてからも、ドラマや映画で演じるのはフレッシュで純粋で、人の良い役どころが大半だ。
木村拓哉(46)主演で来年新春放送のフジテレビ系ドラマ『教場』では、警察官を志す警察学校の生徒役。この日の“神対応”と同じように、当分はファンの期待を裏切らない正統派な役回りが多いかも?