生活習慣を見直しているのに痩せにくいのは、酸素が足りていない可能性があるという。ビューティスペシャリストの夜久ルミ子さんは、酸素を多く取り込むには横隔膜の伸縮が必要であると語る。
横隔膜の動きをよくするには、こまめに刺激をし、ゆるめることが必要となる。豊富な酸素で体内が満たされれば、脂肪が燃えやすくなって代謝と血流がよくなり、やせやすい体となるのだ。そこで、今回は横隔膜をゆるめるマッサージを紹介しよう。
◆横隔膜ゆるゆるマッサージ
【1】人差し指から小指の4本を肋骨に沿って当て、大きく息を吸う
座って行う。両手の指(人差し指から小指の4本)をそれぞれ、みぞおちの横の肋骨に沿わせて軽く当て、大きく息を吸ってお腹を膨らませる。腹部がふくよかな場合、肋骨の真下より1~2cm下に指を当てる。
【2】息を吐きながら体を45度前に倒す
3秒間かけて息を「フーッ」と吐き、肋骨がゆるんだところで肋骨の内側に4本の指をグッと差し込んで体を前に45度倒す。【1】~【2】の動作を、肋骨に沿って脇腹までの3か所で行う。
【3】脇腹の肋骨の下に指を差し込み左右に体を傾け、体重をかける
脇腹にある肋骨の下に4本指をグッと差し込み、「フーッ」と息を吐きながら、体を右、左と交互に倒す。指が肋骨の内側に入るように意識すること。左右それぞれ5回ずつ行う。体の重みを利用するので、指に力を入れなくてすむ。余裕があれば、背中側にある肋骨の下(腰骨の上)も親指で押すとよい。必ず息を吐きながら押すこと。【1】~【3】を運動の前後に行うと、酸素が体内に入りやすくなるので汗をかきやすくなり、筋肉痛にもなりにくくなる。
横隔膜をゆるめると血流もよくなり、老廃物が流れやすい状態になる。このタイミングで以下の手順で肌をなでると、体内にたまった老廃物を排出しやすくなる。
【1】みぞおちに両手を当て、脇腹に向けてなでる。
【2】脇腹に手を当て、わきの下に向けてなで上げる(左右各5回)。
マッサージ効果も高まるので、時間があるならぜひセットで行おう。力を入れず、あくまでなでるだけでOK。各5回ずつ行う。
イラスト/藤井昌子
※女性セブン2019年10月10日号