スポーツ

引退の阿部慎之助 2年の修行期間を経て監督就任の可能性

原監督から帝王学を学ぶ?(写真/時事通信フォト)

 巨人が5年ぶりのリーグ優勝を決めた3日後の9月24日、阿部慎之助(40)の引退が一斉に報じられた。

 阿部は25日の引退会見で、「(原辰徳監督は)すごく僕の将来のことを、僕が思っている以上に考えてくださっていた」「何らかの形でジャイアンツに恩返しできれば」と語った。野球評論家の江本孟紀氏が言う。

「原監督には前政権時代に高橋由伸を後継者に育てられなかった後悔がある。今回は自分のもとで阿部をじっくり育て上げ、次期監督に据えるつもりではないか。

 巨人も阿部にそれなりのポストを用意するでしょう。原監督の采配を学ばせるには二軍ではなく一軍のバッテリーコーチか打撃コーチが順当ではないか。いきなりヘッドコーチ抜擢の可能性もある」

 阿部が入団した2001年当時、原氏は当時の長嶋茂雄監督のもとでヘッドコーチを務めていた。2年間、長嶋政権下で「帝王学」を学んだことが、その後の名将への道へつながっている。

 阿部の引退に際し、長嶋氏も「後進を指導し、再びジャイアンツのために貢献するという責務が彼にはある」とコメントを発表した。

「原監督のもとでの阿部の最大のミッションは“次の正捕手”を育て上げることでしょう。小林誠司が期待されて久しいが伸び悩んでおり、炭谷銀仁朗や大城卓三と出場機会を分け合っている。秋季・春季のキャンプで小林を大きく成長させられるかどうかが、最初の“監督昇任試験”になるでしょう。成功すれば周囲も監督就任に納得するはずです」(前出・江本氏)

 原監督は2021年シーズンまでの3年契約。順当に行けば、阿部は2年間の“修業期間”を経て、監督への道へ進む可能性が高まる。

※週刊ポスト2019年10月11日号

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン