2016年12月の着工からまもなく3年。新国立競技場の完成が近づいてきた(9月20日撮影)。
フィールド工事も最終盤に入り、一部のトラック舗装の工事を残すばかりとなった。1周約850m、市民に開放される競技場5階部分の遊歩道「空の杜」をはじめ、植栽の整備もほぼ完了している。
建築アナリストの森山高至氏が、進捗状況について解説する。
「フィールドの中心部には天然芝が敷きつめられ、観客席もほぼ設置されました。北西側のゲート前では、陸上競技用のトラック舗装をしているのが確認できます。
競技場手前(南側)の歩行者デッキも、整備されました。外からは見えませんが、内装の仕上げ工事も終盤にさしかかっています。現在、家具や備品の搬入を行なっているところでしょう。
10月に入れば、最後の各種行政検査が始まる。設計通りに仕上がっているか、不具合がないかなどの最終チェックの後、11月末に完成となります」
12月21日のオープニングイベントでは、陸上男子100m、200mの世界記録保持者・ウサイン・ボルト氏がゲストで出演することが決定している。
■撮影/小倉雄一郎
※週刊ポスト2019年10月11日号