家に帰って憂鬱な気持ちになのが、洗濯物の山づみ。洗濯は、手間も時間もかかるから苦手……と思う人も多いだろう。
そんな方は正しい選択の知識を得て、「時短洗濯」を実現しよう。洗剤の専門家に話を聞きました!
【教えてくれたのは…】
・横浜国立大学大学院環境情報研究院教授・大矢勝さん/洗剤研究の第一人者として、掃除、洗濯企画ではメディアに引っ張りだこ。洗剤の正しい知識を世に広めている。
◆シミは直塗りで対応
「直塗りすると洗剤が濃い濃度で汚れに接触するため、水で薄めた洗剤に汚れものを入れるよりも効果的です。直塗りする分の洗剤量を増やす必要はありません。一部をシミに直塗りし、残った洗剤は洗濯機へ」(大矢さん)
◆汚れは「乾かないうち」が一番早く落ちる
シミ抜きをうたうアイテムは数多くあれど「汚れたらすぐ洗う」が何より効果的だという。
「ポイントは、衣類の汚れが乾かないうちに処理すること。石けんでも水だけでもいいので、すぐに洗う。汗でも尿でも放置せずにすぐ洗えば、普通の洗剤で十分きれいに落とせます」(大矢さん)
◆汚れ別の洗い方
●油汚れ→液体洗剤
油汚れは、繊維にしみこむ性質の汚れなので、汚れが乾かないうちに、液体洗剤を直塗りしてもみ洗いを。
●泥汚れ→ブラシ洗い
泥汚れは繊維の表面にシミを作る性質があるので、ブラシでかきだす。洗剤は、粉末タイプがベター。
●皮脂汚れ→重曹
シャツの襟など、脂っぽいニオイの汚れには重曹も効果的。その他の汚れには、残念ながらあまり効果なし。
撮影/国井美奈子
※女性セブン2019年10月10日号