中国内陸部の湖北省常州市の新龍湖音楽公園前の道路上で、9月中旬の早朝、体長2mものワニが動かずにいるのを公園の警備員が見つけ、警察に通報し、無事に捕獲された。警察がワニの飼い主を調べたところ、公園内のレストラン「ナンバーワン・レークサイド」から逃げ出したことが判明。ワニ肉の料理がレストランの人気メニューだったという。
ネット上では「ワニがかわいそうだ」や「危険を察知したワニが逃げ出したのではないか」「中国もワニを食べるような野蛮な習慣はやめるべきだ」などの声が書き込まれている。
中国紙『現代快報』によると、発見されたワニは布で口を固く結ばれ口が開けられないようにされており、路上で全く動かない状態だったという。発見した警備員は「何も食べていないようで、衰弱している様子だった」などと話していたという。
この公園は市内でもっとも大きく、新龍湖に面していることや、平日でも昼から音楽のコンサートが開かれるなど、毎日、多くの市民でにぎわっている。このため、ワニを捕獲した常州警察署では「発見された時間が早朝で、まだ通行人もいなくて幸いだった。公園の湖に入ってしまっていたら、犠牲者が出る可能性があった」などと述べて、持ち主であるレストランのオーナーに口頭で厳重注意を行った。
レストランでは「ワニ肉のステーキ」(168元=約2500円)や「ワニ肉のシチュー」(258元=約4400円)などワニ料理を看板メニューとして売り出しており、客の入りも上々だという。