9月下旬のある夜、都内の住宅街。黒いキャップにマスク姿で、コンビニに入る女性がいた。Tシャツにパンツ姿のラフな格好ながら、スラッと伸びる長い手足は隠せない。プロスケーターとして活躍する浅田真央(29)だった。
コンビニに入った浅田が向かったのは、飲料品売り場だった。真剣な表情で、しばらくの間、冷蔵庫とにらめっこしていた。目撃した客が語る。
「すぐに真央ちゃんだと気づきました。ミネラルウォーターを探していて、かなり吟味していましたね。しばらく選んだあと、炭酸水を1本手にとって買っていきました」
現役時代は演技はもちろん、「まおちゃんスマイル」でもファンを魅了し、国民的人気を誇った浅田。その好感度と清潔感、タレント性の高さで、広告業界からは今も引っ張りだこだ。寝具メーカーのエアウィーヴのCMは、引退後も出演を継続。引退表明直後の2017年4月には、ウォーターサーバーのブランドKirala(キララ)のブランドパートナーに就任した。
富士山の天然水を使用する同ブランドの「水を選ぶことは、生き方を選ぶこと」という思いに共感し、ブランドパートナー就任を決めたという。広告代理店関係者が明かす。
「同社の工場を見学した際には、水の成分をこと細かく聞いていたりと、真央ちゃんは水へのこだわりが深いんです。別会社ですが、真央ちゃんは水にこだわったスキンケア用品も16才から愛用しています。水には気を遣っているのでしょう」
フィギュアスケーターとして第一線は退いたものの、自分の体に入れるものへのこだわりは強いようだ。