本誌・週刊ポストの実施した「好きな女子アナ」「嫌いな女子アナ」の読者アンケート調査(994人が回答、それぞれ3人まで記名)で、今回「異変」が起きた。好きな女子アナ常連の有働由美子アナ(50・フリー)が「嫌いな女子アナ」ランキングで2位に入り、カトパンこと加藤綾子アナ(34・フリー)が4位、報道系で人気だった小川彩佳アナ(34・フリー)が6位に入ったのだ。
一方、好きな女子アナランキングで光るのは「局アナ」だ。日本テレビの水卜麻美アナ(32)を筆頭に、5位に桑子真帆アナ(32)、6位井上あさひアナ(38)、9位和久田麻由子アナ(30)とNHK組が名を連ねる。7位には大下容子アナ(49)と弘中綾香アナ(28)というテレビ朝日の最年長アナと20代エースが同着となった。女子アナウォッチャーの丸山大次郎氏が言う。
「女子アナに求められるものが変わってきました。フジが多く輩出した“アナドル”から、落ち着きがあってアナウンスの実力を備えた王道路線に回帰したようにみえます。あまり注目度の高くなかったNHKの女子アナが浮上した一方で、栄華を誇ったフジのアナがランキングから激減しているのがその象徴でしょう」
その流れを受け、ベテランの大下アナの健闘が光る。
「安定感がありながらもかわいらしくてお局感はなく、彼女がニュースを読むとほっとします」(60代・男性)
元テレビプロデューサーで上智大学教授(メディア文化論)の碓井広義氏が言う。
「大下アナとはかつて仕事をしたことがありますが、地に足がついていて、年齢を重ねて経験が身になっていることが言葉の端々からわかります。空気を読んでの発言ではなく、自分の中から出てくる言葉で話していることが視聴者にも伝わっているのでしょう」
※週刊ポスト2019年10月18・25日号