国際情報

韓国教科書の竹島記述、アシカ情報に見る矛盾

韓国の教科書にはどんなことが書いてある?

 日韓外交で多くの火種となるのが両国の歴史認識の相違だが、その根源を探るため、韓国の教科書で日本について何が書いてあるか検証してみる。

 地理の教科書で目に付くのは、「独島(竹島の韓国名)」に関する記述だ。中高を問わず、詳しい地図や多数の写真とともに、植生や海底地形、現在の島の様子が図解され、「独島は韓国領」と説明する。

〈独島は我が国で最も東側に位置する島である。最近独島を訪問する人々が増えており、独島は一層私たちに近い島となっている。しかし日本は依然として独島を自分たちの領土と主張している。このような状況に効果的に対処できるように独島の価値をしっかり知って、独島を守護する意志を見せよう〉(『高等学校 韓国地理』ミレエヌ)

 社会の教科書でも独島についての記述は多数ある。

〈独島は我が国民が居住しており、政府は島を訪問した人に独島名誉住民証を発行している〉(『中学校 社会』ミレエヌ)

 このように韓国固有の領土だと主張する一方、やや矛盾を覚える記述もある。前出の『高等学校 韓国史』では〈独島のアシカは日本人漁師の乱獲によって絶滅の危機を迎えた〉という記述が登場する。これは日本が島で経済活動をしていたことを示す内容でもあり、日本の乱獲を批判的に記載することで、韓国固有の領土だという主張と齟齬が生まれているようにも読めてしまうのだ。

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン