ライフ

がんや心筋梗塞が原因かもしれない腹痛 高齢者なら圧迫骨折も

命にかかわるような病気につながる腹痛も

 日常的に経験することも多い「腹痛」。女性であれば、生理痛や便秘から子宮がんの初期症状まで、お腹の不調にはさまざまな原因が考えられる。その原因にあった診療科にかからないと、正しい治療が受けられない可能性もある。

 では、腹痛があった場合、どの診療科にかかるのが正しいのだろうか。医療ジャーナリストの増田美加さんが解説する。

「たとえば『胃が痛い』、『便秘で腸が苦しい』など、不調がある部位が特定できるならば消化器内科にかかるといいでしょう。同時に、胃腸や子宮などお腹周りの臓器の不調は、がんが原因の可能性もあります。普段、定期検診を受けていたとしても不調があったら受診時にがんの検査も受けておくことをおすすめします」

 一方、総合診療医で亀谷診療所院長の亀谷学さんは、「お腹が痛いからといって消化器科系の病気だと決めつけないでほしい」と警鐘を鳴らす。

「みぞおちが痛い時は、実は心筋梗塞のことがあります。また肺炎で上腹部の痛みを訴えることもあります。これらは患者さんやご家族では想像もつかない病気でしょう。まずは内科へ、痛みが強ければ救急にかかってください」

 高齢者の場合、ほかにも原因が考えられる、と亀谷さんが続ける。

「高齢者の腹痛では、胸椎や腰椎の圧迫骨折なども疑います。脊椎から出た神経は、両脇腹からお腹の前面に向かいます。圧迫骨折などで椎間板ヘルニアを起こすと、その神経が圧迫されて、腹痛として感じるのです。また、この神経の左右どちらかに沿って、お腹がピリピリと痛い時は、帯状疱疹の初期の可能性があります。早く治療を始めるのが、後遺症を軽くするためのコツです」

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン