1959年に放送スタートした子供向け番組は60年の時を経た今も、子供はもちろん親世代にも愛され続けている。その理由を探る──。
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子供の言葉や身体の発達を助けることをねらいとした『おかあさんといっしょ』がスタートしたのは1959年10月のこと。以来60年、子供たちの心をつかんで離さない。
1985年から8年間にわたって“番組の顔”である「うたのおにいさん」として子供たちと触れあってきた坂田おさむ・66才)は“長寿”の理由を「いつの時代も子供たちに喜んでほしいという気持ちを持ち続けているから」と語る。
「ぼくがおにいさんをやらせてもらっていた時と今では番組の内容にもちろん変化はあります。けれども、見てくれている子供たちや、親御さんに伝えたい核となることは変わっていません。
歌や体操はもちろん、生活のルール、嘘をつかない、イジワルをしないといった人とのつきあい方、感情豊かな喜怒哀楽の表現方法、童謡などから美しい四季を感じる、といったことを伝えたい。そのシンプルな愛情が届いているんだなと思っています」
今や、祖母・母・子と3世代にわたって楽しまれる類を見ない番組となった『おかあさんといっしょ』は、これからもずっと子供の成長の側に寄り添ってくれるはずだ。
2017年に、番組最長となる9年間「11代目うたのおにいさん」を務めた横山だいすけ(36才)から、現在の「12代目うたのおにいさん」を花田ゆういちろう(29才)にバトンタッチ。共演の「21代目うたのおねえさん」小野あつこと60周年を盛り上げている。
また、60周年を記念したアニバーサリーCD『おかあさんといっしょ スペシャル60セレクション』と、年に1度のベストアルバム『ミライクルクル』が10月16日に同時発売される。
【プロフィール】
◆坂田おさむ/さかた・おさむ。1952年生まれ。フォークシンガーとしてデビューし、『おかあさんといっしょ』への曲の持ち込みがきっかけでオーディションを経て「7代目うたのおにいさん」に就任。1985~1993年まで、歴代2番目の長さとなる8年間務めた。『どんな色が好き』『公園にいきましょう』など、シンガーソングライターとして多くの楽曲を番組に提供している。
※女性セブン2019年10月24日号