そいつらにもう1つ共通するのが“後ろ盾”。東須磨小学校の女帝は、前校長のお気に入りで指名されて当校に赴任してきたとか。
その時、現校長は教頭。ふつうの教員が、教頭より力をもってしまったことは容易に想像がつく。
「いろんな意味で面倒くさいから、とりあえず言うことをきいとけって」と、前出の庄野真代ちゃんも、お菓子番長に逆らえない知人も繰り返していた。
東須磨小学校の女帝は役職はないけど発言力はあったという。
もしその発言力にしたがった30代の男性教員の誰かが、早い段階で「姐さん、もうここいらにしときませんか」となだめる器量があったら…。または校長が女帝にものを言える発言力があったら。ひとごとながら、いろんな「もし」を考えてしまう。
しかし私がわからないのは、タダでは済まないとわかった段階で、なぜ女帝は被害教員に膝を屈して謝らなかったのかということ。
そうしたら、東須磨小学校の“女帝の椅子”から転げ落ちても、日本中から叩かれることはなかったのに…。
市教委が調査に乗り出して以降、「精神的負担」を理由に休みをとっている20代教員は、10月11日、弁護士を通じて警察に被害届を提出した。女帝たちにとっては“過ぎた悪ふざけ”だったかもしれないけど、これからは「暴行罪適用」を巡った「事件」扱いとなる。
笑えない“加害授業”になっちゃったね。
※女性セブン2019年10月31日号