日々の家事のなかで当たり前だと思ってやっていることが、実は間違っていることも多い。そこで、実はそうするべきではない…という家事の習慣を紹介する。
◆「布団を干したら布団たたきで叩く」はNG?
布団を干した後、布団叩きで叩くのはNG。その理由をアース製薬担当者は「布団を叩くことでダニの死骸やフンが細かく砕かれて、ハウスダストの原因になってしまいます」と話す。ほこりやダニの駆除には、掃除機をかけるのが効果的だが、ダニが生きていると布団にしがみついて吸い取れない場合もある。
まずは、ダニ退治スプレーなどで死滅させてから、掃除機で吸い取るのが基本だ。
◆「掃除機をかけるときは窓を開ける」はNG?
掃除機をかける時、換気のために窓を開けている人も多いはず。「でも、それは逆効果」と、節約・消費生活アドバイザーの丸山晴美さんは言う。
「窓を開けるとほこりが舞い上がってしまいます。掃除機をかけるベストタイミングは朝いちばん。家族が寝静まった夜間にほこりは床に落ちるため、窓を閉めたまま静かに掃除機をかければ吸い取れます」
朝いちばんが難しかったら、なるべく活動前の午前中に行おう。最近は排気がきれいな掃除機も増えている。掃除機選びも重要だ。
◆「ジーンズは洗わない」はNG
ジーンズ好きの間で都市伝説のように広まっているのが、「ジーンズは洗ってはいけない」という説。
「色落ちや型崩れを気にしてジーンズを洗わない人もいるのですが、汗や皮脂汚れが残ったままはき続けると生地が劣化し、ジーンズも長持ちしない。色落ちを抑えて汗や皮脂汚れをきれいにするなら、裏返して洗う方が結果的にお得」(丸山さん)
◆「布団は朝から夕方まで干す」はNG
日差しがあっても、夕方まで布団を干すのは間違い。管理栄養士・睡眠改善インストラクターの篠原絵里佳さんはこう話す。
「季節によって異なりますが、朝夕は湿度があるので、10~14時頃に干すのがベスト。紫外線も強いので殺菌効果があり、片面1~2時間ずつ干すのがおすすめです」
また、布団が干せない時は、起きてすぐ布団をたたまないように気をつけたい。
「寝ている間にかなり汗をかいているので、掛け布団を外して20~30分敷いたままにして乾燥させてから片付けましょう」(篠原さん)。
◆「洗濯機のふたは普段、閉めておく」はNG
「洗濯機のふたを閉めておくと内部の湿気が逃げないので、雑菌の繁殖やカビの原因になります。使わない時はふたを開けて内部を乾燥させることで清潔さを維持しやすくなります」と言うのは、家電コーディネーターの戸井田園子さん。
ただし、ドラム式洗濯機の場合はふたを開けっ放しにしておくと邪魔になったり、子供の事故につながることもあるので、洗濯の最後の回に乾燥機能を使って、内部を乾燥させると安心だ。温度などは洗濯機の機能で臨機応変に。
※女性セブン2019年10月31日号