井上貴子は1988年にプロレスデビュー。現在も現役を続ける傍ら、会員制のヨガ道場で、インストラクターとしてアンチエイジングの指導を行なっている。週刊ポストが50周年を迎えたのを記念し、「同い年」の井上が半生を振り返る。
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私にとってプロレスは、子どもの頃からテレビで放送されていたので身近な存在でした。ビューティ・ペアに憧れて、ジャガー横田さんが髪切りデスマッチで負けてリベンジのために坊主頭でトレーニングに励む姿に心動かされました。
アイドルレスラーになったのは会社の方針でした。フリフリの衣装なんて着たくなかったし、ファンへの対応は今で言う“塩対応”でしたけど(笑い)、私のために周りの大人たちが汗水流して動いてくれているのを見て、心を入れ替えました。歌を歌ったり、グラビア撮影したりしたのも、今ではいい思い出です。
昨年、デビュー30周年のイベントを開き、ここまでやってこられた感謝の気持ちを伝えることができて嬉しかったです。今後もできる限り続けて、もし退いても新人の育成など、何らかの形で関わっていきたいですね。
【プロフィール】いのうえ・たかこ/1969年生まれ、茨城県出身。
※週刊ポスト2019年10月18・25日号