日々の炊事の中で当たり前に行っていることが、実は間違っていたり、正しいやり方が以前と変わっていたりすることも多い。食品や調理における“習慣”を改めて見直す。
◆「バナナは傷むので冷蔵庫で保存しない」はNG
「基本的に暖かい所で育つ果物は冷蔵しない方がいいのが定説。ですが、バナナは冷蔵庫の冷蔵室に入れても皮は黒くなりますが中身は問題ありません」と管理栄養士の篠原絵里佳さん。画像がその証拠写真だ。
常温ならせいぜい3日くらいしか持たないバナナが、冷蔵庫なら1週間程度はいい状態で保存できる。バナナをまとめ買いした時には、試してみよう!
◆「ハンバーグは素手でこねる」はNG
ハンバーグはよく手でこねるが、「手に傷やささくれがあって化膿している場合は、必ずビニール手袋をした方がいい」と篠原さんは注意を促す。
なぜなら、傷があると黄色ブドウ球菌が肉を混ぜる時に増殖し、エンテロトキシンという毒素を作るため。
エンテロトキシンは100℃で20分加熱しても死なない強力な毒素だというから、用心しよう。
◆「米はしっかり洗って炊く」はNG
米を洗うのは表面の糠やゴミを取り除くため。
「精米技術の進んだ最近の米は糠が少なく、洗いすぎてしまうと米の栄養素が溶け出すので、水が透明になるまで洗う必要はありません」(篠原さん)
ボウルを軽くつかむように手を軽く握って米を回し、3回の水替えで充分。無洗米なら洗う必要はない。
※女性セブン2019年10月31日号