漫画やアニメ、ゲームといった“2次元”の作品を、“3次元”のイケメン俳優が演じる舞台を指す“2.5次元”という言葉。2003年初演の『テニスの王子様』の大ヒットで認知され、同作から俳優・斎藤工(38才)や城田優(33才)を輩出した。
そんな2.5次元のファンについて教えてくれたのは、ファン歴4年のAさん(34才)だ。
「2.5次元ファンはそもそも、原作の漫画やアニメ、ゲームのファンなんです。“推し”が、架空の人物だとわかっているので、俳優個人へのアプローチを考える人は、今のところ少数派だと思います」
今まで絵(2次元)だったため、実際に会えなかった“推し”が、生身の人間の姿を借り、声を発して、発汗している――その状況を楽しむのが2.5次元ファンの醍醐味なのだという。中にはキャラクターを俳優に投影しすぎて、俳優自体へのストーカーになる人もいるとのことだが、それよりも問題になっているのが、チケットの違法な高額転売だという。
「舞台のチケットは即完売のケースが多く、本来1万円程度のチケットを10万円以上の値をつけて転売する人がいます」(Aさん)
今年6月から「チケット不正転売禁止法」が施行され、チケットの高額売買は違法に。犯罪に手を染めるのは、ファンのルール以前の問題だ。さらにこんな苦情も。
「グッズの買い占めも問題。キャラクターの絵がプリントされている“トレーディングブロマイド”を、1袋単位ではなく箱買いするファンも。おかげで入手困難に」(ファン歴3年のRさん・21才)
なかには、グッズの買いすぎで借金をする人も。ハマりすぎは自分の首を絞めることに。
※女性セブン2019年10月31日号