一部ファンの過激行動によって、アイドルが活動休止に追い込まれるなどのニュースが世間を騒がせている。しかし多くのファンは誰に迷惑をかけることなく情熱的に“推し”を応援する。韓流・クラシック・声優、3つのファンの声を聞いた。
◆韓流ファン
「日韓のファン同士は、情報交換し、追っかけ時には自宅に泊まり合って協力しています。マナーで気になるのは、空港での出待ち時のおしゃべりがちょっとうるさいくらい。私たちは平和に“推し”を応援しています」(ファン歴8年のYさん・49才)
◆クラシックファン
「公演を追いかけ世界中どこへでも行くのですが、ドイツやフランスでは迷子になり、現地の人に助けていただいたことも」(ファン歴10年のEさん・48才)
遠征費は1回40万~80万円かかるため、追っかけは少なく、問題は起こりにくいよう。
◆声優ファン
今年10月、人気声優・宮野真守(36才)のオフィシャルサイトでは、出待ちをはじめとするファンマナーの注意喚起を行った。
「イベント会場での徹夜の“待ち”は禁止なのに、地方イベントの会場にはいまだに多いんです。これが原因で、声優さんがその会場を使わせてもらえなくなるケースもあるから、同じファンとしてやめてほしい!」(ファン歴5年のOさん・25才)
今回取材したファンはみな、「“推し”がいると、世界が輝き、生活にも肌にもハリがでる」と、目を輝かせていた。そんな大切な“推し”にもっと活躍してもらうため、ファンは自らの行動を律する心を持つことが大切だと、コラムニストの河崎環さんは言う。
ファン歴が短く、暗黙のルールがわからないから守らないでは済まされない。好きな人を応援するためには何をやってもいいという考えは捨て、気遣いを持って行動しよう。
「ルールを守ったうえで気をつけないといけないのは、推しのための散財。運営側はあの手この手で、販促してきますので、どこまで応援できるのか、線引きすることも、長くファンを続けていくうえでは重要です」(河崎さん)
ほどほどに楽しむのも、ファンのたしなみだ。
※女性セブン2019年10月31日号