新聞やニュース番組でよく見聞きする言葉。ふだん、あまり深く考えずにわかったつもりでいることけれど、よくよく考えるとなぜ呼び方が違うの? 実はそこに“違い”がある。正しい用語・言葉の意味を調べた。
◆世界最高記録と世界新記録
カタールの首都ドーハで開催された『第17回世界陸上選手権』は、日本勢の活躍ぶりで盛り上がった。が、そこで気になるのが、こちらの2つの言葉。似ているが、実は歴然と使い分けられている。
「『世界新記録(世界記録も同意とする)』はルールで記録が認められている種目で樹立された記録。『世界最高記録』はルールで記録が認められていない種目で樹立された記録です。
世界新記録と世界最高記録の使い分けが多いのは陸上競技ですが、マラソン大会で例えると、国際陸上連盟が認めているマラソン大会に関しては日本もボストンでも共通ルールですから『世界新記録』。そのほか、認めていないマラソン大会には『世界最高記録』と使い分ける可能性があります」(国際競技連盟・広報部)
同じ条件・環境下でできる競技と、そうでない競技の違いもある。プールで行う水泳や競泳等は環境が一律と見なされるため、「世界最高記録」の概念はない。陸上競技の場合、100m走等、競技中の風速が追い風2.0m/s以上が記録された場合、その種目の記録は公式記録ではなく、参考記録として扱われ、「世界新記録」にはならない。
◆カフェと喫茶店
空前のタピオカブームが続き、JKの間では「タピる」なんて造語も登場。そこで思い浮かぶのが、「カフェ」と「喫茶店」の違い。『一般社団法人全日本コーヒー協会』に問い合わせてみた。
「大きな違いは、『カフェ』はお酒が出せますが、『喫茶店』では出せないということ。店舗開店の際には保健所に営業許可を届けるのですが、そこで2つの区分に分けられるんです。
ただ、実態上は明確になっていないですね。看板には『喫茶店』と出してお酒を出しているところもありますから」(『一般社団法人全日本コーヒー協会』広報部)
ちなみにある調査では、タピオカドリンクの適正価格は「400円」と答えた女性が37%でいちばん多く、「高いと思う」と答えた女性は76%に上っている。
※女性セブン2019年10月31日号