単なる「野球離れ」だけではないようだ。昨日まで放送されていた読売ジャイアンツと福岡ソフトバンクホークスによる日本シリーズのテレビ中継の視聴率が低迷。来季は日本テレビが地上波ゴールデンで巨人戦をさらに減らす可能性があるという。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんがその背景について解説する。
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23日、プロ野球・日本シリーズで福岡ソフトバンクホークスが読売ジャイアンツを破って3連覇を達成し、今シーズンの公式戦がすべて終了しました。
今シーズンの総括に加えて、早くも来シーズンの展望など、さまざまな記事が見られますが、ここ数日の間にテレビ業界内で飛び交っていたのは、「日本テレビがジャイアンツ戦のゴールデンタイム放送をさらに減らすだろう」という噂。
そんな噂が流れている理由は、ジャイアンツが出場したクライマックスシリーズ(以下、CSに略)、日本シリーズの視聴率が低く、後番組にも悪影響を及ぼすなど、テレビ朝日との熾烈な視聴率首位争いに影を落としているから。
日本テレビは現在5年連続視聴率三冠王(全日・ゴールデン・プライム)を獲得しているテレビ業界の絶対王者。とりわけゴールデンタイム・プライム帯に3~4番組並べたバラエティを強みとしています。
そのバラエティを休んでまで、CSや日本シリーズを放送していたのですが、CSは9日(水)の第1戦が7.7%。10日(木)の第2戦は放送せず。11日(金)の第3戦が10.0%。13日(日)の第4戦は放送せずにジャイアンツの勝ち抜けが決まって終了。
続く日本シリーズは、フジテレビが放送した19日(土)の第1戦は8.4%。TBSが放送した20日(日)の第2戦は7.3%。日本テレビが放送した22日(火)の第3戦が9.7%、23日(水)の第4戦が11.8%。「日本一決定の瞬間」を見ようとした人々が終盤に集まったこともあり、最後の第4戦はそれなりの結果を残しましたが、他の試合は厳しい結果だったのです(ビデオリサーチ、関東地区)。
◆ラグビー、サッカー、バレーとの明暗