10月25日、9月に発足した第4次安倍再改造内閣の新閣僚らの保有資産が公開された。資料は就任・退任した大臣・副大臣・政務官130人分、A4判700ページ以上にわたる膨大なものであり、就任した大臣らの全員のデータは26日の新聞各紙朝刊で集計されて報じられる見込みだが、中でも注目されたのが、男性閣僚としては戦後最年少の38歳で就任した小泉進次郎環境相(38)だ。
手元の資料によると、公開された進次郎氏の資産情報は、非常にシンプルなものだった。
【小泉進次郎】
・土地 該当なし
・建物 該当なし
・預貯金 0万円
・有価証券 0万円
・貸付金 0万円
・借入金 0万円
・ゴルフ会員権 該当なし
・自動車等 該当なし
・書画骨とうその他の美術工芸品 該当なし
もちろん「資産ゼロ」なのではない。この資産公開は普通預金や当座預金は対象外となっているから、普通預金口座にいくらあるかはわからないのだ。ちなみに進次郎氏は、2018年4月に発表された衆議院議員の資産公開でも同じく「資産ゼロ」として報告していた。
今回、1年半前と違ったのは、8月に結婚して「配偶者」となった滝川クリステル氏(42)の資産も公開されたことだ。土地や建物、預貯金などは進次郎氏と同じく「該当なし」だったが、有価証券の欄には数字の記載があり、内訳として以下のように記されていた。
【小泉クリステル】
・有価証券
国債 1億5000万円
公社債 1399万円
証券投資信託及び貸付信託等 802万円
その他 1億1800万円
合計2億9001万円。滝川氏は2000年にフジテレビ系列の共同テレビ入社後、2002年からフジ系『ニュースJAPAN』のキャスターを担当。2008年にプロダクションと専属契約を結んで以降は、報道番組だけでなく、ドキュメンタリーやバラエティ、CMなどに多数出演し、活躍の場を広げてきた。近年は2020年東京五輪の招致アンバサダーや国際NGO「世界の医療団」親善大使などを歴任、動物愛護活動にも力を入れるなど、マルチな活躍ぶりが知られている。
テレビ・ラジオやCMなどの出演料を合わせた滝川氏の年間収入は推定1億5000万円と報じられたこともあり、長年、第一線で活躍してきたことを考えれば、3億円近い資産は滝川氏の築いた輝かしいキャリアの充実ぶり、そして堅実さを表していると言える。それ自体はまったく批判されるべきものではないだろう。