最近、バラエティ番組でよく見かけるのが「ひらがな」の愛称で呼ばれるタレントだ。特に、みちょぱ(池田美優・20)とゆきぽよ(木村有希・23)は大人気。どちらも本名でモデルとして活躍していたが、今ではすっかり愛称のほうが有名になった。本人たちも自ら「ひらがな愛称」を名乗ることが多い。
みちょぱの由来は、本名「美優」と、大人気マンガ『ワンピース』の主要キャラ「チョッパー」から。ゆきぽよは、中学時代に流行していた若者言葉「あげぽよ」をよく使っていたことから、そう呼ばれるようになったという。
他には歌手のきゃりーぱみゅぱみゅ(26)や『マリーゴールド』が大ヒットしたシンガーソングライターのあいみょん(24)、夫婦タレントのぺこ&りゅうちぇるなどが「ひらがなタレント」の代表格として知られている。
なぜ「ひらがなタレント」は増加傾向にあるのか。コラムニストの山田美保子氏が分析する。
「ローラさんやマギーさん、ダレノガレ明美さんなど、ハーフやクォーターのタレントが増えすぎた反動かもしれません。ひらがな名は他と差別化しやすいだけでなく、親しみやすさや、独特のかわいらしさも感じられます。その分、お茶の間にも受け入れられやすい。
みちょぱさんとゆきぽよさんのことを、私は『新・ひな壇の女王』と呼んでいます。どちらも派手なルックスでいかにも“若者代表”という印象ですが、頭の回転が良く、コメントにハズレがない。その時々のテーマに適したエピソードをしっかり持ってきますし、タレントとしての能力は申し分ない。『ひらがな名』のアピールも、きっと彼女たちの戦略だと思いますよ」
プロ野球でイチローが活躍した後、「サブロー」「カツノリ」などの登録名が続いたように、今後、彼女たちの活躍が「ひらがなタレント」を爆発的に増やすかもしれない。