2020年の東京五輪開催に向けて、英語を使う機会も増加するということで、英語力アップを図る人も多いだろう。英語を上手に学ぶコツはあるのだろうか?
◆ツイッターで孤独を払拭
31才の時に、独学で英語を学び始めた英語キュレーターのセレンさんは、“アウトプット”の重要性を語る。
「ほとんどの人が英会話スクールなどで自分が使わないフレーズなども合わせて覚えようとしますが、それは着ない服を買ってクローゼットの肥やしにしているのと同じ。意識すべきは“まずは自分が言うことを優先する”ということ。専門用語で『アクティブワード』といいますが、そこに狙いを絞るのが最短距離です」
自分のアクティブワードを知るには、朝と夜の独り言が有効だという。朝は今日の予定を英語で言う、夜は今日あったことを言う。
「すると、同じ内容でも、朝と夜で『未来形』と『過去形』で変わってくるので勉強になるんです。自分の思考に沿ったフレーズなら、100個程度覚えれば充分。独り言を繰り返してアクティブワードを英語に直していけば、自分だけのフレーズ集ができるはずです」(セレンさん・以下同)
独り言は、口に出すだけではない。英語のみを使うツイッターのアカウントを作成し、独り言と同様の言葉をツイッターで文字化した。
「ノートに書くのと違って、SNSはオープンな場ですから、たまたま共通の話題が引っかかって外国人が返信してくれることもあります。英語の勉強は孤独になって挫折しがちですが、SNSを活用することで、コミュニケーションを取りながら練習と実践を行うことが可能です」
基本的な単語は、単語帳『DUO3.0』(アイシーピー)を繰り返し読んで声に出し、身につけたというセレンさん。さらに、文法や発音を学ぶためにスマホアプリもフル活用した。
アプリをダウンロードしたら、アイコンを必ずスマホの1ページ目の画面に置くことが大事だと話す。
「英語は“軽続楽習”という考え方で、気軽に楽しく、毎日5分でも継続することが大事。視覚的に必ず目につく場所にあることが重要です」
スマホアプリやSNSなら、電車の待ち時間など、ふとした空き時間を利用できるので続けやすそうだ。
※女性セブン2019年11月7・14日号