中国東北部の山東省済南市の山中で、今年8月21日、キノコ狩りのカップルが歩いていたところ、地中からなにかの泣き声がするのが聞こえた。掘り返してみると、厚い板で蓋をした状態の段ボール箱を発見。そのなかから、人間の赤ちゃんが入っているのを見つけた。赤ちゃんはすぐに病院で手当てを受けたところ、奇跡的に命をとりとめるという事件があった。
警察では、この赤ちゃんは生後2か月で、遺棄したのはその両親とみているが、いまだに親を特定できていない。ネット上では「赤ちゃんを捨てた奴は鬼だ。親の資格はない」や「早く名乗り出て、罪を償え」などの書き込みが見られる。
このカップルは地中から聞こえてくる声は当初動物の鳴き声だと思っていたが、人間の赤ちゃんだったので仰天。
段ボール箱の上には重い蓋が乗せられており、しかも入念に地中に埋められていたため、何かの犯罪に関係しているのかと推測し、慌てて携帯電話から警察に通報した。
さらに、近くの知人らにも連絡して現場に来てもらい、警察の到着を待ったが、赤ちゃんの泣き声が止んだため、赤ちゃんを段ボール箱から出して水などを与えたという。
ようやく、警官が到着し、パトカーで赤ちゃんを病院に搬送し、医師が懸命の救急救命活動をしたことで、赤ちゃんは元気になったという。
この医師の診断によると、赤ちゃんはほぼ2か月前に生まれたとみられる。また、赤ちゃんの衰弱状態から、段ボール箱に入れて埋められたのは、発見の3時間ほど前だったのではないかという。