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『あさりちゃん』姉妹合作50周年、作者の姉妹が語るその歴史

(C)室山まゆみ

 小学館の学習雑誌に36年もの間連載され、小学生の間で人気を博してきた少女向けギャグ漫画『あさりちゃん』。2014年に連載は完結したものの、令和になった今、デジタルで復活。その反響について、作者の室山まゆみさんに話を聞いた。

◆令和になってツイッターを始めた理由とは

 漫画『あさりちゃん』は、勉強は苦手だけど、前向きで明るくスポーツ万能の小学4年生の女の子、浜野あさりが主人公。2才年上の姉、タタミは学校一の秀才だけど、ちょっぴり意地悪。そんな2人のキャラクターを中心に、家庭や学校内で起こるさまざまな出来事を笑えるエピソードで描いたギャグ漫画だ。

 作者の“室山まゆみ”は姉・眞弓さんと妹・眞里子さんの姉妹ユニット。2014年に『あさりちゃん』の連載が終わってからは、どう過ごしていたのだろうか。

眞里子:『月刊フラワーズ』で、高齢者とペットの柴犬の交流を描いた『おまけの柴子』という漫画を描いたり、月2回、私たちの地元である熊本日日新聞に漫画エッセイを描いています。

眞弓:あとは、90才になった実母の世話をするために月の半分ぐらいは実家の熊本に帰っています。なので、東京と熊本を行ったり来たり。

眞里子:定期的に仕事をしているのは、新聞の漫画エッセイぐらい。これ言っちゃいけないけど、本当に楽よ~。それにこの人(姉・眞弓さんを指して)、もう年金もらえるから。

眞弓:今年から、年金。

──今年、あさりちゃん(浜野あさり)の公式ツイッターが始まりました。

眞里子:私たちはデジタルにうといけど、ツイッターには大賛成。というのも、あさりの連載が終わってから、世間は私たちのことをどう思っているのかなと、スマホでがちゃがちゃやりながら、ネットで自分たちの名前を検索してみたんです。

眞弓:半年経った段階で。

眞里子:そうしたら、某ネット掲示板に行きついて。私たち、死んでいました。自殺したって書かれていたのかな? 消えた漫画家のリストに私たちの名前があって。こちらとしては生きていますよということを発信しないとまずいだろうと思っていた時に、編集部から“ツイッターやりませんか?”と言われ、それはいいことだと。とりあえず生きていますというのがわかれば。

眞弓:ツイッターを始めてからは、“また会えますね”というお手紙が来たりして、ありがたかったですね。

◆20年前に消費税10%を予言したのがネットで話題に

──今年の夏、参議院選挙の時に、あるユーザーがSNSで『あさりちゃん』では、すでに20年前に消費税が10%になることを予言していた、と投稿し、大きな話題を呼びました。

眞弓:あれは消費税が3%から5%に引き上げられる時に描いたものですが、消費税3%が導入された時に、専門家から“消費税を導入したら、どんどん上がるよ”と言われていたんです。

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