食欲の空きを食べ尽くすのにピッタリなのがどんぶりもの。トロットロ、サックサク、ガッツリスタミナ満点……行列ができる都内の6店の激旨どんぶりを紹介しよう。
◆進化を遂げた老舗の元祖親子丼 『玉ひで』(人形町) 極意(贅沢三昧親子丼)
創業259年。将軍の前で鶴をさばく「御鷹匠仕事」をしていた山田鐵右衛門が開いた軍鶏料理店が「玉ひで」のはじまり。名物の親子丼は、明治20年頃に5代目の女将が創案した。
伝統を守りつつ、味は進化する。5月から60年ぶりにメニューを一新した。5種類の親子丼のうち最上級の「極意」は定番の親子丼に、2時間かけて低温調理した熟成ささみをトッピング。さらに鶏粉と烏骨鶏の生卵がついた贅沢三昧の丼だ。まずはささみを溶き卵につけて鶏本来の旨味を味わい、親子丼を食べすすめたら、途中で鶏粉や溶き卵をかけて味の変化を楽しみたい。老舗の「極意」がつまった逸品だ。
【玉ひで】住所:東京都中央区日本橋人形町1-17-10
営業時間:昼 親子丼11時半~13時半(13時半までの来客で終了)、昼膳・コース11時45分~14時半(13時半L.O.)、夜17時~22時(21時L.O.)※休日は昼のみの場合もあるので要問い合わせ
休:月(月が祝日の場合は翌日が定休)、年末年始
◆溢れ出るイクラの豪快なぶっかけに興奮! 『原始炭焼 いろり家』東銀座本店(東銀座) 船上めし(並盛り)
「よいしょ!」。看板メニュー「船上めし」の注文が入ると、北島三郎の『まつり』が流れ始め、店員全員の威勢のよい掛け声が響き渡る。太鼓の音と掛け声のリズムに乗り、キラキラと輝く大量のイクラが豪快に茶碗にぶっかけられ、こぼれ落ちていく。注文客も「よいしょ!」と元気な声を上げると店員のテンションが上がり、盛る量も多くなる。
これでもかと流れてくるイクラの波を受け止めるのは北海道産米「ななつぼし」。口の中でプチプチと弾ける大粒イクラからは旨味が溢れ出し、程よい甘味のご飯との相性も抜群。海鮮炉端焼店だが、年間2トンのイクラを仕入れ、毎夜の“イクラ祭り”を盛り上げている。
【『原始炭焼 いろり家』東銀座本店】住所:東京都中央区銀座3-11-11 銀座参番館2 B1
営業時間:月~金18時~翌3時、土・日・祝17時~23時
休:不定休