女優・松本穂香(22才)の快進撃が止まらない。今年、映画だけで実に3作に主演。11月15日には、今年3本目の『わたしは光をにぎっている』の公開を控えている。
松本は有村架純の妹分として注目の逸材だ。所属事務所も有村と同じ「フラーム」。2017年に有村がヒロインを務めたNHK朝ドラ『ひよっこ』では、おかっぱにメガネのおとぼけ女子・澄子を演じ、朝のお茶の間をほんわかした雰囲気に包んだ。その後も昨年のドラマ『この世界の片隅に』(TBS系)で連ドラ初主演。auのCMでは神木隆之介(26才)と共演。有村に勝るとも劣らない透明感、存在感に磨きをかけ、今年のブレイクを迎えた。
朝ドラ女優は脇役からブレイクする──ここ数年、そんな流れが続いている。松本だけでなく、有村も『あまちゃん』でヒロインの母の少女時代を演じたことがきっかけ。他にも『あまちゃん』には松岡茉優(24才)、『あさが来た』では吉岡里帆(26才)と清原果耶(17才)が出ていた。朝ドラ内の出世もある。『とと姉ちゃん』で主演した高畑充希(27才)は『ごちそうさん』の脇役からステップアップ、『まれ』で主演を演じた土屋太鳳(24才)は『おひさま』や『花子とアン』にも出演していた。
「脇役でも朝ドラでは多くの世代に見られて認知されます。しかも主演の友人などの役柄だと長期間にわたって出演するため、“朝ドラの○○役で出ていたあの子”と老若男女に覚えられる。視聴者の幅広さもあり、ドラマ制作者としては、“連ドラ出身者”は話題性や安定性も含めて抜擢したくなる存在です。朝ドラは若手女優の品評会ともいえます」(テレビ局関係者)
もちろん実力がないと淘汰される。しかし、そもそも朝ドラの脇役には将来有望な若手が起用されているという。
「朝ドラの主演オーディションは各事務所の有望な女優が受けています。その最終選考まで残った女優さんから、主演の同級生や友人などの脇役が選ばれるケースもあるんです。脇役と言っても主演と争えるぐらいの実力が認められている人ばかりなんです」(前出・テレビ局関係者)
松本の活躍がまたもや朝ドラ出演者のブランド力を上げた。