首里城の炎上は、地元・沖縄出身の芸能人にも衝撃を与えている。
「こうなってしまった以上、再建に向けてやれることをやっていきたい。募金とか気にしてほしいし、いつか再建した時は首里城バックにライブやりたいです」
DA PUMPのISSAが同県豊見城市のライブ(11月3日)で観客にそう語りかけ、6日には黒木メイサもインスタグラムで再建のための寄付金を呼びかけるなど、芸能界でも支援の輪が広がっている。
そしていま、再建に向けて動く政界関係者が最も注目するのが、昨年9月に芸能界を引退した安室奈美恵さんだ。
11月6日、日本維新の会沖縄県総支部代表の下地幹郎衆院議員が、
〈復元の歌を安室奈美恵さんに作詞作曲してもらい皆んなで販売しながら財源にしていきましょう〉
とツイッターに投稿。沖縄の生んだ国民的歌姫を、首里城再建に担ぎ出そうというのだ。地元紙記者もこう話す。
「実際、安室さんを引っ張り出そうとしている関係者は多い。沖縄タイムスとセブン-イレブン共同主催の『安室奈美恵花火ショー』は、本人不参加にもかかわらず今年も大盛況でしたし、県民の人気はいまも絶大。本土にも再建をアピールできる。
下地さんに限らず、2000年の沖縄サミットで安室さんが各国首脳の前で歌を披露したように、再建支援イベントに一夜限りでも力を貸してもらえないかと考えている政界関係者は多い」
だが、芸能事務所関係者の見方は厳しい。
「いまでもメディアから出演オファーはありますが、全て断わっている」
幻の再建プロジェクトになりそうだ。
※週刊ポスト2019年11月22日号