台風や地震などの自然災害が頻発し、高齢者ドライバーによる交通事故が多発するなど、損害保険の重要性は増している。そんななか、社会の新たなニーズを汲んだ新商品を次々発表しているのがあいおいニッセイ同和損害保険だ。
同社社長で日本損害保険協会会長でもある金杉恭三氏(63)にこれからの損害保険のあり方を訊いた。
──自動車保険は損保ビジネスの大きな柱になっています。
金杉:高齢ドライバーによる交通事故や、悪質なあおり運転の社会問題化など、ドライバーを巡る環境は大きく変化しています。
当社では来年1月から、ドライブレコーダーから取得した走行データに基づき、安全運転の度合いを保険料に反映する国内初のテレマティクス自動車保険「タフ・見守るクルマの保険プラス」を販売します。
テレマティクスとは「テレコミュニケーション(通信)」と「インフォマティクス(情報工学)」を組み合わせた造語で、ドライブレコーダーやカーナビ・GPSを利用して様々なサービスを提供すること。
この商品は、後付けのドライブレコーダーがセットになっており、安全運転の度合いに応じた割引が次回継続時の保険料に反映される仕組みとなっています。