この数年、「巨人の正捕手は誰になるのか?」が毎年話題になる。いまだ定まっていないわけだが、原辰徳監督がキャッチャーの大城卓三(26)を“ポスト・阿部慎之助”に指名したことも波紋を広げている。
今季、原監督は大城と小林誠司(30)、西武から獲得した炭谷銀仁朗(32)を併用する「捕手3人体制」を敷いた。これには“昨年までの正捕手・小林に対する評価が低い”という指摘が多かった。
原監督は、秋季キャンプ第1クールの総括会見でこう発言した。
「打てる捕手は貴重。小林も炭谷も捕手としては能力が高いが、大城の打撃は勝るものがある」
巨人番記者が言う。
「原監督の真意が見えない。本当に小林よりも大城を評価しているようにも聞こえるが、一方で小林は来年にFA権を取得するため、複数年契約で引き留めるという情報もある。“大城が阿部ぐらい本塁打が期待できれば正捕手に”と願いながらも、小林を保険として残しておきたいのかもしれません」
※週刊ポスト2019年11月29日号