体当たり取材などを得意とする女性セブンの名物ライター“オバ記者”こと野原広子(62才)が、気になるトピックについて、自由な意見を発信する。今回のテーマは「アベ、まじヤベー! 私たちの税金が超危ねー!!」だ。
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こんなにモヤモヤが募ることってあるかしら。沢尻エリカの逮捕に世間の耳目が集まっているけど、決して見逃してはならない、アベ総理の「桜を見る会」の話よ。単なるワイドショーネタだと思ってたけど、とんでもなかったわ。
しみじみ考えたことはなかったけど、税金が使われているんだろうなぁとは思っていた。けど、テレビでぼんやり見ていた私はそれをけしからんとか、招待された人がうらやましいとかは思わなかった。自分とは別世界の人の集まりだもの。だから、国会でこのことが取り上げられた日に菅官房長官が「問題はない」と答えたのも、そんなもんかと思って聞いていた。
「えっ?」と思ったのは翌11月12日よ。衆院本会議で、招待者の名簿を開示してと言われ、「招待者名簿については会の終了をもって…廃棄する」という答えに初めて、「なんでよ!?」と思ったの。
閣議決定した通り、「各界において功績、功労のあったかたがたを招き、日頃の御苦労を慰労するとともに、親しく懇談する内閣の公的行事」なら、ちゃんと名前を明かそうよ。叙勲と同じように、本人はすごく誇らしいはずでしょ。何年か続けて招待される人もいるし、その名前を記録に残すのが、“お役所仕事”なんじゃないの?
それに、この件が明るみに出てから、招待客たちがブログ等に載せたその事実を一斉に削除し始めたのもおかしい。心に疚しいことがなけりゃ、堂々としていればいいのに、慌てて削除したってことは、後ろめたい気持ちがあるからでしょ…って、多くの国民はそう思っちゃうよ。
記者に囲まれたアベさんは「市井のかたからもお話を聞きたい」との理由で、山口県の自治会の会長や保護者会の役員も招待した、と認めて、招待客1万8200人のうち、約20人に1人が山口県出身者とも伝えられた。
「ちょっとぉ~、アベさんッ!!」とテレビに向かって声をあげたね。
そして、公職選挙法や政治資金規正法に抵触する疑いがあるのでは? と指摘されたら、菅官房長官は記者会見で「来年の開催を中止にする」と発表。アベさんも同日、「私の判断で中止することにした」って。
「やめて幕引き? それはないからね」って、怒り出したのは私だけじゃないと思うよ。
「桜を見る会」の前夜に都内の一流ホテルに約800人を招いて5000円の会費で開いた夕食会の説明もヘン。あのホテルで飲食したら、そんな金額じゃないのは、一度でも利用した人ならわかるって。